映画鑑賞記録
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鑑賞日 2010年3月6日(土)
場 所 ル・シネマ
監 督 ローラン・ティラール
脚 本 ローラン・ティラール グレゴワール・ヴィニュロン
撮 影 ジル・アンリ
製作国 フランス
製作年 2007年
原 題 Molière
公式HP
映画館で予告編を見て以来、公開を待っていた作品です。初日、初回を目指して出かけて行きました。なんと、上映に先立ち花組芝居の植本潤氏と江守徹氏の15分のトーク・イベントがありました。さらに、初日特典として、ロレアル・パリ・エルセーヴのヘアトリートメント240gがついてきたのですよ~。インターネットで席を予約しておいたので、当日料金より100円引だったし、ものすごーく得をした気分です。
トーク・イベントの内容はどうっていうことはなかったのですが、江守氏の声はよかったなあ・・・。
コルネイユ、ラシーヌ、モリエールといえば17世紀フランスの古典派劇作家。しかしながら、シェークスピアに比べ、私にとってはなじみがひどく薄い。それなのに、なぜこの映画を楽しみにしていたかというと、「王は踊る」というルイ14世と宮廷音楽家リュリを描いた映画の中に、モリエールが出てきていたのです。それで気になっていたのが一つ。そして一番大きな理由は、主演がロマン・デュリスだからということ。
俳優の名前を覚えるのが苦手なのですけど、彼の名前はばっちり覚えています。2004年の「ルパン」2005年の「真夜中のピアニスト」2008年の「PARIS」と彼の出演作を見て、お気に入りの俳優さんなのです。別にこれといってすごくきれいな顔立ちをしているわけじゃないんです。しかし、すごく魅力的な表情をするのです。特に目の表情がいいんですよ。こんな目で見つめられたら、男嫌いの私でも、ついくらくらとしてしまいそう・・・・。悩みながら演劇に情熱を燃やす若き日のモリエールを生き生きと演じているロマン・デュリスの演技はとても素敵でした。
そして、商才はあるのに、ちょっと気弱で俗物臭ぷんぷんのジュルダン氏を演じた、ファブリス・ルキーニもすごく良かったです。2008年の「PARIS」では、若い女子学生にいれあげて、ストーカーまがいのことをしでかしてしまう大学教授を演じていたのだけれど、その時も、すごくうまい俳優さんだなあと思ったんですが、今回の演技も、とっても良かったです。
ヒロインのエルミール役のラウラ・モランテも美しいかったですねえ。まさに成熟した女性の落ち着きと色香、モリエールに惹かれていくときの乙女のようなかわいらしさがかもし出されていて良かったです。50を過ぎてこの美しさと可愛らしさ!さすがです。
貧乏で借金まみれのくせに、尊大で口ばっかりでせこいドラント伯爵役のエドゥアール・ベールも存在感があってよかったです。
ジュルダン氏が熱を上げる社交界の花・セリメーヌ役のリュディヴィーヌ・サニエもきれいでしたねえ。
役者さんはみな芸達者、脚本もいいし、映像もきれい。フランス人のようにモリエールの作品を下敷きにしてこの映画を見ることができなくても、十分に面白い。途中何度も館内に笑い声が起こっていました。
ただ面白いだけではなく、ラストにはつい涙がポロリ。2時間があっという間の作品でした。
17世紀の衣装や風俗・習慣を見るというのでもとても興味深かったです。衣装はとてもきれいでした。
そして、今回ついつい目がいってしまったのは、女性の胸元。当時のコルセットは今のブラジャーのように膨らみを包み込むものではなく、下から持ち上げるようになっているのです。広くあいたデコルテからのぞく胸が息をする度に上下したりして、非常~に、扇情的でもあるんです。
屋敷に奉公している使用人達の衣装とか、馬車のつくりとかもなかなか興味深かったですね。
前回みた「カラバッジオ」が正統派伝記映画とすれば、こちらは史実をうまくアレンジして、さも本当にこんなことがあったんじゃないかと思わせる非常によくできた娯楽作品。フランスで大ヒットしたのが納得できる楽しい作品でした。関東圏では渋谷のル・シネマのみの上映というのが残念。機会があったらぜひ渋谷まで見に行ってください~。
場 所 ル・シネマ
監 督 ローラン・ティラール
脚 本 ローラン・ティラール グレゴワール・ヴィニュロン
撮 影 ジル・アンリ
製作国 フランス
製作年 2007年
原 題 Molière
公式HP
映画館で予告編を見て以来、公開を待っていた作品です。初日、初回を目指して出かけて行きました。なんと、上映に先立ち花組芝居の植本潤氏と江守徹氏の15分のトーク・イベントがありました。さらに、初日特典として、ロレアル・パリ・エルセーヴのヘアトリートメント240gがついてきたのですよ~。インターネットで席を予約しておいたので、当日料金より100円引だったし、ものすごーく得をした気分です。
トーク・イベントの内容はどうっていうことはなかったのですが、江守氏の声はよかったなあ・・・。
コルネイユ、ラシーヌ、モリエールといえば17世紀フランスの古典派劇作家。しかしながら、シェークスピアに比べ、私にとってはなじみがひどく薄い。それなのに、なぜこの映画を楽しみにしていたかというと、「王は踊る」というルイ14世と宮廷音楽家リュリを描いた映画の中に、モリエールが出てきていたのです。それで気になっていたのが一つ。そして一番大きな理由は、主演がロマン・デュリスだからということ。
俳優の名前を覚えるのが苦手なのですけど、彼の名前はばっちり覚えています。2004年の「ルパン」2005年の「真夜中のピアニスト」2008年の「PARIS」と彼の出演作を見て、お気に入りの俳優さんなのです。別にこれといってすごくきれいな顔立ちをしているわけじゃないんです。しかし、すごく魅力的な表情をするのです。特に目の表情がいいんですよ。こんな目で見つめられたら、男嫌いの私でも、ついくらくらとしてしまいそう・・・・。悩みながら演劇に情熱を燃やす若き日のモリエールを生き生きと演じているロマン・デュリスの演技はとても素敵でした。
そして、商才はあるのに、ちょっと気弱で俗物臭ぷんぷんのジュルダン氏を演じた、ファブリス・ルキーニもすごく良かったです。2008年の「PARIS」では、若い女子学生にいれあげて、ストーカーまがいのことをしでかしてしまう大学教授を演じていたのだけれど、その時も、すごくうまい俳優さんだなあと思ったんですが、今回の演技も、とっても良かったです。
ヒロインのエルミール役のラウラ・モランテも美しいかったですねえ。まさに成熟した女性の落ち着きと色香、モリエールに惹かれていくときの乙女のようなかわいらしさがかもし出されていて良かったです。50を過ぎてこの美しさと可愛らしさ!さすがです。
貧乏で借金まみれのくせに、尊大で口ばっかりでせこいドラント伯爵役のエドゥアール・ベールも存在感があってよかったです。
ジュルダン氏が熱を上げる社交界の花・セリメーヌ役のリュディヴィーヌ・サニエもきれいでしたねえ。
役者さんはみな芸達者、脚本もいいし、映像もきれい。フランス人のようにモリエールの作品を下敷きにしてこの映画を見ることができなくても、十分に面白い。途中何度も館内に笑い声が起こっていました。
ただ面白いだけではなく、ラストにはつい涙がポロリ。2時間があっという間の作品でした。
17世紀の衣装や風俗・習慣を見るというのでもとても興味深かったです。衣装はとてもきれいでした。
そして、今回ついつい目がいってしまったのは、女性の胸元。当時のコルセットは今のブラジャーのように膨らみを包み込むものではなく、下から持ち上げるようになっているのです。広くあいたデコルテからのぞく胸が息をする度に上下したりして、非常~に、扇情的でもあるんです。
屋敷に奉公している使用人達の衣装とか、馬車のつくりとかもなかなか興味深かったですね。
前回みた「カラバッジオ」が正統派伝記映画とすれば、こちらは史実をうまくアレンジして、さも本当にこんなことがあったんじゃないかと思わせる非常によくできた娯楽作品。フランスで大ヒットしたのが納得できる楽しい作品でした。関東圏では渋谷のル・シネマのみの上映というのが残念。機会があったらぜひ渋谷まで見に行ってください~。
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