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映画鑑賞記録
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観賞日 2011年4月2日(土)
場 所 銀座テアトルシネマ
監 督 マイケル・アプテッド
制作年 2006年
制作国 イギリス
原 題 Amazing grace

18世紀オタクを自認する私としては、予告編を見たときから絶対みようと思っていました。アメイジング・グレイスは有名な讃美歌と知っていましたが、まさか背景にこんな物語があったとは知りませんでした。

現代に生きる私たちにとって、当たり前のものが、過去においてはそうではなかったと思い至ることはあまりありません。同じように、今私たちが当然と思っていることが、未来において否定され、社会のあり方が大きく変わっているかもしれません。社会のあり方は、変化していくものなのですが、変化しようとする力と、変化を拒む力の対立はいつでも存在するものなのでしょう。

この映画は「奴隷貿易」が当然のものと思われていた時代に、その廃止を求めた一人の政治家ウイリアム・ウィルバーフォースの生涯を描いています。既得権益を守ろうとする勢力と、同じ人間を奴隷として売買する事に抵抗しようとする若い勢力とのせめぎ合いは、過去の物語でありながら、今に通じるものでもあります。

社会の価値を変化させる事の難しさはいつの時代も同じでしょう。しかしながら、苦しみながらもあきらめずに働きかけていく人間がいなければ、この社会は変わっていきません。

18世紀のさまざま事に興味を持つようになって、今ととても似ているように思います。時代が大きく音を立てて変化していく時代に入ったのだと思います。できれば変化に伴う犠牲はできるだけ少なくあってほしいと願わずにいられません。

過去を学び、未来を選びとるために、どう行動するべきか。そんなことを考えさせられる映画でした。ぜひ、若い方たちに見てほしい映画です。


日本では、「政治」が自分と遠いところにあるものと思っている人がおおいのですが、国の方向を決め、私たちの生活の根本を支えるのが「政治」です。震災で混乱しているものの、今年は統一地方選挙の年なんです。
私たちの未来を託す政治家を選ぶという自覚をもって、選挙に臨みたいものです。
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