忍者ブログ
映画鑑賞記録
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

鑑賞日 2009年2月7日(土)
場 所 ル・シネマ (渋谷)
監 督 セドリック・クラピッシュ
製作年 2008年

映画を見るのは好きだけれども、俳優の名前が覚えられない。「この俳優さんは、どこかで見たことがあるけど・・・」と思いながら、名前が出てこない。俳優さんの顔と名前と出演作品データーが細かく記憶できる人はすごいといつも思う。
主人公のピエール役のロマン・デユリス、どこかで見たよなあ~と思っていたら、この人の主演作を見たことがあった。「ルパン」と「真夜中のピアニスト」 
「ルパン」を見たときに思ったこと、それはずばり、「うらなり瓢箪みたいな顔なのに、どうしてこんなにカッコいいんだ?!」と言うこと。決してイケメンではないのに、惹き付けられてしまうのは、恐らく、彼の目と佇まいがとても内省的な雰囲気をかもし出しているからだと思う。男は顔じゃない!!フランス映画をみるとそう思えるのが不思議。

このところフランス映画づいている。フランス映画のちょっと醒めた感じが好きだ。この作品の中では大事件がおきるわけでもなく、超人的なヒーローもヒロインもいない。俳優さんも女優さんも、目が覚めるほど美しいわけでもない。どこにでもいる普通の人々の日常が淡々と描かれる。
他人から見れば本当に些細な事でも、当事者にとっては大きな悩みの種だったりするのは日本でもフランスでも同じでも同じなんだなあ・・・と妙に納得させられてしまう。そんな悩みを抱えながら、何とか折り合いをつけながら精一杯暮らしていく人々。
いかにもフランス!と思わせる男女のやり取りに違いを感じることはあっても、その奥のつかみ所がないけれど確かに存在している感覚というものは、私にも理解できる。
2時間超の映画だが、美しいパリの風景も楽しめたし、見終わってなんとも暖かな気持ちにさせられる素敵な作品だと思う。
 特に印象に残ったシーンは窓からパリの街を眺める主人公の後ろ姿と、ラストシーンのタクシーの中から青い空を見上げる主人公の殉教者の法悦を思わせる笑顔だった。


余分なことだが、パリのポストが黄色をしていることや、遺灰がプラスチックの優勝カップみたいな容器に入れられていることや、アパートのエレベーターが普通のドアみたいに手前に引いて開けるようになっているということをこの映画で知った。ふんだんに出てくる街角のシーンを注意深く見ているともっといろいろな発見があるかもしれない・・・。
PR
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
DNA
性別:
非公開
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]