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映画鑑賞記録
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鑑賞日 2012年1月7日(土)
場 所 渋谷イメージフォーラム
監 督 マックス・オフュルス
製作年 1956年 2009年

2012年最初のお遊び企画として映画を見ることにして、上演情報を調べて、面白そうだったので、見てみることにした。

何がおもしろそうって、19世紀を代表するファム・ファタル、ローラ・モンテスの生涯を描いていると言うこと。封切り当時、不評で監督の意図を無視した再編集が行われ、「呪われた傑作」とい称されていたということ。予告編がいかにもコスプレ物が好きな私好みのゴージャスさだったこと。東京では1月13日までの上映なので、今日を逃したら、見るチャンスがない!と言うことで、えっちらえっちら渋谷まで出かけて行った。

イメージフォーラムの名は結構予告編などで見かけていたが、実際に行ったのは初めて。ミニシアターだけれど、客席はなかなか心地よく、画面も見やすかった。

最近は古い映画をデジタル技術によって復活させて再上映する試みが増えているようだ。高校生頃にNHKで「世界名作劇場」というのをやっていて、映画館で邦画見るよりTVで外国映画を見る方が好きだったような気がする。そんな懐かしさもあり、昔の傑作映画のデジタルリマスター版とかいわれると弱いのかも。それに、今の映画スターの体型より、昔のスターの体型の方が好き。全体に今のスターの体型って、華奢すぎる。私はもっと、ばーん!!と存在感がある体型が良いと思ってしまう。

ヒロインのマルティーヌ・キャロルは背は高くなくて、ボン・キュ・ボン体型。露わにされたデコルテから、しどけなくはみ出た乳房のまあ、なんと魅惑的な事!フランツ・リスト役の俳優さんの後姿が、大人の色気むんむん。華奢で小さなひよっこのお尻なんかじゃなくて、がっちりとしたまあ、大人のお尻なわけです。

ストーリーは、自らの美貌と才気で世界各国のセレブ男を虜にし、奔放に生きたローラ・モンテスが、落ちぶれて自らの人生をスペクタクルな見世物の仕立てて生きているというところからスタートする。そのショウと回想シーンを同時進行させていく。画面はとにかくゴージャスできれいです。今では人権的にどう?と思うような表現もありますが、映画の舞台は19世紀後半なわけで、今のモラル感とかを持ち込んだって仕方ない。衣装もきれい~。ゴージャスなナイスバディ美女がこれでもか!って言うくらいゴージャスな衣装を着て見せてくれるのだから、たまりません。

映画の紹介文には、フランス恋愛映画の至宝なんて書いてあったが、見終わった感想は、恋愛映画というより、恋愛の為に自分を曲げたりしない、強い女の一代記という感じでしたけど。こんな奔放な女性、滅多にでるもんじゃないだろうなあ・・・。
彼女の強さを感じる一方、彼女を取り巻く男達の軟弱さというか、身勝手さというか・・・。男の欲望や理屈に屈しないからこそ「ファム・ファタル」なんだろうかと思ったりして。

興行的に当たらなかったというけれど、なんとなくわかるような気がする。ゴージャスなんだけど、全然甘くなく、むしろシニカル。今の方が理解されるような気がした。

映像の中でおっと~!と思ったのが、ルドヴィッヒ1世が描かせた彼女のヌードの絵が、まんまアングルの「グランドオダリスク」だったこと。ラストシーンでの彼女の衣装が修道女のようだったこと。マグダラのマリアをふと思わせた。

昨年みた映画を数えてみたら15本だった。今年は何本みられるだろう?
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