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映画鑑賞記録
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鑑賞日 2012年8月5日(日)
場 所 ル・シネマ
監 督 フィリップ・ル・ゲイ
製作年 2010年 フランス

主役のファブリス・ルキーニは、私のお気に入りの俳優さん。何とも言えないチャーミングな中年男性を演じたらピカ一だと思っている。
話としては、肩の凝らない大人のメルヘンといった感じ。下手な俳優が演じたら、嫌味な感じになるだろうが、ファブリス・ルキーニが演じると、とにかく、めちゃくちゃ可愛いから許せちゃう。
フランス映画らしいシニカルさを持ちながら、わかりやすいハッピーエンドは安心して楽しめる作品だと思う。


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鑑賞日 2012年7月29日(日)
場 所 新宿武蔵野館
監 督 ナンニ・モレッティ
製作年 2011年 イタリア

予告編を見て、てっきり「ハートフル・コメディ」だと思って見に行ってしまった。が、実際に見て見たらとんでもない話だった。確かにコメディ的要素はある。しかし、単純なものではない。私はクリスチャンではないので、実際のところローマン・カトリックの信仰世界の中でローマ法王がどれほどの存在なのか、理解することはできない。しかし、世界に10億人はいるだろうカトリック信者にとって、非常に重要な人物である事ぐらいはわかる。
その人物を、こんな風に描いちゃっていいの?おひざ元のイタリア映画で?更にこの結末ってなによ!!あまりにも予想に反していたので、ラストシーンでは、非常に困惑してしまった。何がなんだかわからないうちに映画館を出て、いろいろ考えてみると、この映画、本当に、一筋縄じゃいかないのかも・・・と思った。
娯楽映画の顔をして、実はがっつり問題提起的映画だったのか・・・・。






鑑賞日 2012年7月18日(水)
場 所 ル・シネマ
監 督 フレデリック・ワイズマン
製作年 2011年 フランス・アメリカ

予告編を見て、ぜひ見たいと思っていた作品。2009年秋に同じ監督さんの「パリ、オペラ座のすべて」というドキュメンタリーを見ているが、作品の構成は非常に良く似ている。パリの老舗ナイトショー「クレージー・ホース」のショーとその制作現場が、丁寧に描かれている。

美しいボディラインの女性達のエロティックでファンタスティックなショーを見るだけでも、眼福♪♪しかし、前作の「パリ、オペラ座のすべて」でもそうだったが、ショーの制作現場の生々しさもなかなか捨てがたい。1つのショーをつくり上げるには当然のことながら、様々な役割を担おう人がいる。良い舞台をつくりたいという思いは1つでも、経費の問題や、人繰りの問題など、舞台裏は、どこでも生臭いものだ。

様々な問題を解決しながら、夢のように美しい舞台が作られていく様は圧巻。とにかく、
女性の肉体の美しさにうっとり魅了される。舞台監督が、女性の美について熱弁をふるうシーンがあったのだが、それがなかなか耳が痛い。

映画でこれだけ美しいのだから、生舞台だったらどんなにすごいだろう?いつかぜひパリにいって生舞台を見てみたいものだ・・・・。
鑑賞日 2012年6月30日(土)
場 所 シネスイッチ銀座
監 督 アレクサンドル・ソクーロフ
製作年 2011年 ロシア

文芸路線・コスチューム物の映画が好きなので、見ることにした。最初に「ゲーテのファウストから自由に発想して作品にした」というようなテロップが入る。

2時間20分と長い・・・・。映画館で見たのでなかったら、多分最後まで見終える事は難しかっただろう。正直言って、難解。シーンごとの画面構成はとても緻密だし、はっとさせられるほど美しいシーンも沢山あるのだけれど、会話の意図が字幕でははっきりとわからない。西欧の人なら皮膚感覚として持っているだろう感覚を持ち合わせていないので、ギャグ?としか思えないシーンもある。公式ホームページに著名人のコメントで2度見したい映画とあったが、一度でこの映画を理解出来るとは思えない。確かに少なくても2回は見ないと良くわからないかもしれない。もう一度、見たいような、見たいくないような、微妙~さを持つ作品です。

それにしても、オープニングのシーンには驚いた。舞台となった19世紀ヨーロッパはまだそう言う時代なんだよね~と、知識では知っているけれど、カラ―で見せられると、うへえ~って萎える。それから、ホムンクルスの造形も・・・・。どうしてああいうねちょんとした造形になるのかなあ・・・・。

一体何を言っている?と思われた方は、ぜひご自身で確認して見てください。なんたってベネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作なんですから・・・・。

鑑賞日 2012年6月10日(日)
場 所 TOHOシネマシャンテ
監 督 キャリー・ジョージ・フクナガ
製作年 2011年 イギリス・アメリカ合作

19世紀イギリスの女性作家、シャ―ロット・ブロンテの「ジェーン・エア」が原作。シャ―ロット・ブロンテは、「嵐が丘」のエミリー・ブロンテのお姉さん。

高校時代、小説「ジェーン・エア」は愛読書の1つだった。19世紀半ばの小説だが、不思議なほど主人公ジェーン・エアの生き様に共感を覚えたものだ。

ジェーン・エアはおよそ恋愛小説のヒロインには似つかわしくない、平凡な容姿をしている。更に、いわゆる従順で優しい女の子でもない。むしろ強情で強い自我を持っている。
対するロチェスター氏もハンサムでもなく、正義のヒーローでもない。偏屈で皮肉屋な中年男という設定である。しかし、お互いが魅かれあい、世間的な価値基準ではなく、自分にとってこの人こそが魂が求める人なのだ!と結びつこうとするところがとても好きだった。

映画は、長い小説をとてもうまくまとめてあって、筋書きを知らない人でも、楽しめるようにできている。ジェーン役のミア・ワシコウスカは、現代的で華やかな顔立ちではないが、凛として知的な印象だ。ルネッサンスの絵画に出てきそうな首筋のラインがとても美しい。
荒野にたたずむ姿や、部屋の窓辺に逆光で浮かび上がるシルエット等が、彼女の内面的なしなやかさ強さを感じさせて実に良かった。

オーソン・ウエルズが演じたロチェスター氏の印象がとても強かったので、今回のマイケル・ファスベンダーはイケメン過ぎないか?と思ったくらいだ。登場した時から、ちょっと繊細な影があって、もう少し、男くさい感じでもいいのになあと思ったが、ミア・ワシコウスカとのラブ・シーンを見ると、やっぱりこのくらいイケてないと、ラブストーリーとしての盛り上がりに欠けるんだろうと納得してしまった。

映像がとても繊細で美しく、衣装もとても良かったと思う。原作の世界をとても美しく表現した映画で原作のファンとしても、納得できるものだったと思う。
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